ナラ枯れ
井の頭公園の歴史(41)最近(ここ1〜2年ほど)井の頭公園のあちこちで冬でもないのに木の葉が枯れているのを気づいた方もいらっしゃるでしょう。野草園近くの池側にあるコナラや、御殿山のピンオークなどです。
これらは「ナラ枯れ」と言って、ブナ科の樹木にカシノナガキクイムシという昆虫が病原菌を媒介しておこる病気が原因です。近年西日本で猛威をふるっていましたが、ここ数年は関東地方でも被害が大きく、井の頭公園でもコナラ、ビンオーク、クヌギ、マテバシイなど多くの木が犠牲になっています。
カシノナガキクイムシが木に入り込むと坑道を開けフラスと呼ばれる木屑を出し、6月頃羽化した成虫がそこから出てきて、飛んで行きます。
この病気は老齢の大木が多くかかり、自然界では木の世代交代を促すという意見もあります。井の頭公園で今後どのなるかはわかりませんが、動向を見守りたいと思います。




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